CEFR（Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment）は、外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠と呼ばれています。これは、世界各国の言語教育機関を始め、小中高大学の教育機関でも採用されている国際標準の言語レベル判定スキームです。英語に限らず、38カ国語の言語で同様にCEFRによってレベルを判定することが可能です。教育機関はもちろんですが、国境や言語の枠を超えて判定されるため、就労の際など、言語レベルの参考としても利用されています。

CEFRは、A1/A2レベルが「基礎段階」、B1/B2レベルが「自立できる段階」、C1/C2レベルは「熟達した段階」として、全６段階のレベル等級が採用されています。従来のレベル判定は文法や語彙力、言語の正確性で評価する傾向にありますが、CEFRの判定特徴は、習得した言語を使って具体的にどのようなことができるか、という点で判定するところです。つまり、CEFRでは知識レベルと実用レベルの両方で判定されます。また、CEFRのレベルを１つ上げるのには、一定の教員によって200時間程度の学習が必要とされています。