セブ島留学を終えた後、どのような進路が考えられるでしょうか?結論から言うと、留学したからと言って簡単に良い会社に転職できるということはありません。ただ、英語が話せるようになればその後の選択肢は広がります。
特に最近は英語の必要性は増していて、今後ほとんど必須と言えるくらいになるかもしれません。今回の記事ではセブ島留学を半年経験した私が、セブ島留学を終えた人たちがその後どうしているかを含めて、考えられる進路をご紹介します。
私自身はセブ島留学終了後、日本で大学を卒業してセブ島に移住し、今も仕事をしています。留学前は海外に行くことすら考えられなかったので、確実に選択肢が増えました。
セブ島留学後、日本に帰国して以前のポジションに戻るパターンがほとんどでした。大学生が休学して留学後復学する、会社員が在職中に留学して会社に戻るなど、留学してもすぐに環境が変わるわけではありません。
それよりも、今の仕事で英会話が必要で、少しでもレベルアップしたいという人が多いです。大学生も、留学して英語が完璧になることは難しく、経験のためという気持ちが強いと思います。
ただ、セブ島留学をすることで、その後のキャリアにおいて選択肢は広がります。
例えば大学生なら就職活動の幅が広がりますし、社会人なら今まで考えもしなかったようなところに転職することになるかもしれません。特に休学して半年間ガッツリ勉強した大学生は就職活動においてかなり有利です。就職先の選択肢も増えますし、面接でも強いと思います。
私も大学を休学して留学していたので、留学後はそのまま日本に戻りました。大学を卒業後はセブ島に移住し、就職したのですが、そのパターンについては後ほどご紹介します。
帰国後に転職する人は20代後半から30代に多かったです。
近年では大学を卒業して就職しても数年で離職する人が増えていて、私の周りにも20代で会社を辞めて留学に来ている人もかなりいました。英語は日本企業で必要とされることが多く、留学で身につけてから転職先を探そうという人が多く感じました。
セブ島留学と言えば英会話をメインに学びますが、日本の企業に就職するならTOEICのスコアが重要です。
そのため、TOEICに重点を置いた学校を選んだり、ビジネス英語を学ぶ必要があります。特に外資系企業ならかなりの英語力が必要になりますし、応募する時点で最低限のTOEICの点数が求められます。就職先は教育、旅行業、外資系メーカー、IT企業など様々です。
特に旅行業はインバウンドで英語の必要性が明らかです。日本に来る外国人観光客の数が、ここ数年でかなり増えていると言えばわかりやすいですね。日本にいて、英語が話せる日本人は重宝されます。私の留学中も、外国人観光客と話すために日本の観光地から留学に来ている人がいました。
目的がはっきりしていればモチベーションが保てますし、英語力も伸びやすいです。
英語が話せるようになれば何か仕事があるではなく、どの仕事をするのにどれくらいの英語力が必要だから勉強するという気持ちで留学するといいですね。
あらかじめ転職先が決まっていて、無職の間に留学するケースもありました。その場合は英語を身につけて就職するというより、時間があるうちにできることをしようという考えになります。
セブ島では1週間や1ヶ月の留学もできるので、転職の間に留学するパターンも多いです。
セブ島留学で基礎を身につけてから欧米に留学するパターンです。ご存知の通り、セブ島留学は格安で手軽、欧米だと料金も敷居も高いです。欧米に留学するためにあらかじめ英語力が必要になるため、セブ島で勉強してから欧米に行く人も多かったです。
特に大学生に多く、セブ島で1ヶ月から3ヶ月くらい勉強してから、アメリカやイギリスに1年以上行く人もいました。カナダやオーストラリアにワーホリに行く人もいました。
ワーホリの年齢制限の問題で、こちらも大学生や20代前半が多いです。ワーホリは滞在できる期間が決まっていて、仕事をするには英語力も必要です。
例えばオーストラリアで半年勉強すると、残りの半年しか働けません。そのため、セブ島留学をしてからオーストラリアにワーホリに行く人が多かったです。このパターンはワーホリについて調べても同じように紹介されています。日本に帰国後のことは決まっていないことが多く、ワーホリ後は大学を卒業して普通に就職する人もいます。
また、セブ島留学後に世界一周する人もいました。1ヶ国目をフィリピンにして英語を身につけてから世界一周します。このようにセブ島留学を英語のスタート、通過点にする人も多いです。
フィリピンが好きになりすぎて日本に帰国できない人もいます。
私がこのパターンで、留学生100人中3人くらいいました。中には日本に帰らずフィリピン人の彼氏、彼女と一緒に住み続けたり、結婚したりするレアケースもあります。
私の場合、日本に帰国後1年間大学が残っていたのですが、日本での生活は楽しくなく、ずっとセブ島に戻りたいと思っていました。卒業後、仕事も決まっていない状態でセブ島に移住し、もう5年になります。
セブ島には日系企業が多く、就職先を選ばなければ簡単に見つけることができます。
何年も滞在し続ける人が少ないので、常に人手不足で、特別な能力がなくてもすぐに就職はできます。コールセンターや語学学校のスタッフ、旅行業の会社が多いです。日本で英語ができるのと逆で、フィリピンで日本語ができることが強みになります。
セブ島留学はインターンシップもあるので、そのまま社員になり日本に戻らない人もいました。
留学生でも、語学学校のスタッフと仲良くなり、そのまま就職するケースもあります。ただ、職場にもよりますしその人次第ですが、自分の興味のない仕事だと長くは続きません。私の場合は仕事が本当におもしろくなく、すぐに辞めてしまいました。
そのため、就職ではなく起業をする人もいます。
セブ島で起業した人に話を聞くと、留学経験のある人がほとんどです。元々起業するつもりで留学する人もいますが、セブ島にはビジネスチャンスがたくさんあり、留学しながら起業を思いつく人もいます。例えば最近は日本食レストランがどんどん増えています。
このコロナ禍ではさすがに減っていますが、また数年すれば観光客も戻るため、再び大きなビジネスチャンスを迎えそうです。留学生も在住者も、セブ島に滞在する日本人はまた増えるでしょうから、需要もあります。
セブ島留学をしたからと言って、その後すぐに英語を使う仕事をする人は多くはありません。ほとんどの人は留学前の場所に戻りますが、それでも英語力は残ります。そのため、将来的にキャリアアップに役立つ可能性はありますし、のちに留学がきっかけになって転職したり、海外出張や海外転勤したり、起業したりするかもしれません。
すぐに環境は変わらなくても、セブ島留学が何かの縁やきっかけになる人は多いと言えますので、ぜひ英語力をつけましょう!