日本人にはビーチリゾートとして有名なセブ島ですが、実は大きな貧困問題があります。
なんとなく、日本より貧しいというイメージはあっても、日本で生活しているほとんどの人には関係の無いことなので、あまり知られていません。
旅行でも実際に貧困問題を目の当たりにすることはなく、知らずに終わる人も多いです。
留学でセブ島に滞在して、せっかく時間があるならボランティアに参加してみてください。セブ島には貧困支援をしているNPOやNGOがあり、留学中に学校から簡単にボランティアに申し込むことができます。
今回の記事では、ボランティアに申し込む方法、ボランティアの内容、どんな人に向いているかご紹介します。
また、セブ島の貧困問題についても触れています。
私はセブ島に5年住んでいて、スラム街にも友達がいるので遊びに行きますし、ボランティアもします。
フィリピン人はお金は無くても心は豊かなどとよく言われますが、明るい性格の裏にどうにもできない貧困問題があることを知ってほしいです。
この記事で全て説明することはできませんが、記事を読んでセブ島の貧困問題やボランティアに興味を持っていただけると嬉しいです。
セブ島にはボランティアをしているNPO、NGOがいくつかあり、ネットで調べれば自分で申し込むことができます。
フィリピンの団体、日本の団体があり英語ができなくても問題ありません。法人化している日本のNPOもあり、安心できます。日本から申し込んで、現地でボランティアに参加することもできますが、セブ島留学中なら学校から申し込みができます。
ほとんどの語学学校では毎週末アクティビティが開催されていて、旅行だけでなくボランティアもあります。スタッフに言えば大丈夫なので、ぜひボランティアに参加してみましょう。
ちなみに、交通費や昼食代などが参加費として必要なのですが、留学生は割引価格で参加できます。私も留学中にボランティアに参加したのが、セブ島の貧困問題を知ったきっかけでした。
半年留学していたので、時間があって暇つぶしのつもりでしたが、初めて見るスラム街はおもしろさと衝撃がありました。少しでもフィリピンの役に立ちたいという気持ちは今もあります。
日本人ができるボランティアは、基本的には貧困地区の支援です。
とは言え支援をするのは簡単ではなく、方法も色々あります。セブ島でNPO、NGOが行っているボランティアの事例の一部をご紹介します。
まず思いつくのが物を直接届ける方法ですね。食べ物を持って行ったり、炊き出しのように食料を配ることもあります。お菓子をあげるだけでも構いません。
継続的な支援は難しいですが、セブ島には今日の食事に困っている人もいるので多くの人が救われていると思います。食料以外にも、いらなくなった文房具や服も寄付できます。人によっては服すら買えず、裸の子どももいます。いらなくなったからといって捨てる前に寄付も考えてみてください。
貧困地区で何も与えられない子どもにとっては鉛筆1本でも嬉しいです。留学が終わってから日本に持ち帰れない物を置いていくのも良いと思います。
日本に帰国後に物を送ることもできるので、セブ島の現状を知って寄付しようと思ってもらえるとありがたいです。物だけでなく、現金の寄付を受け付けているNPOもあります。
多額でなくても、募金から始めてみましょう。
現地の子どもたちと、ゲームや音楽で交流します。一緒に遊んで何が支援になるか、イメージできないかもしれません。
何も与えられない貧困地区の子どもたちは、一日中寝ているか遊んでいるだけです。学校にも行けないので集団の中でのルールが分かりません。ゲームや音楽での交流を通じて、学校に行けない子どもたちは社会性や自主性を学ぶことができます。
日本人と話すだけでも貴重な経験ですし、日本に興味を持って勉強する子どももいます。また、参加した日本人にとっては、絶対に日本ではできない体験になります。子どもたちの活気に触れれば、何か感じることがあると思います。
語学学校から行くボランティアはこのケースが多く、私は留学生みんなで同じTシャツを着て参加しました。
子どもたちと一緒に遊んで、単純に楽しかったです。
セブ島にあるゴミ山やスラム街を視察します。
スラム街は自分たちでは行けない危険なエリアですが、現地をよく知るスタッフがいれば危険は無いので安心してください。
私自身スラム街でも危険な目にあったことは1度もありません。村社会で全員が知り合いなので、悪いことをすると知れ渡ってしまいます。なので意外と安全なのですが、自分たちで行くことは絶対にやめてくださいね。
実際に現地に行かなければ見ることができない光景はとても貴重で、見るだけでも勉強になります。スラム街の現状を知ることで、一人ひとりの意識が変われば、少しでも改善に繋がると思います。
貧困問題は日本人のほとんどが知らないことで、きっかけがなければ関わることもありません。興味を持ってボランティアに参加した人が現状を知るだけでも価値があると思います。
このように、寄付だけでなく現地に行って視察したり交流したりすることをスタディツアーとも言います。
以上の3つはあくまでも一例で、留学生が参加しやすいものです。
他にも色々なところで日本からフィリピンへの支援は行われていて、海外に学校を建てるプロジェクトなどはよく聞くと思います。
農家に野菜の作り方を教えたり、台風や地震の被災地を支援したり、ボランティアはたくさんあります。
インフラ整備にも関わっていて、空港から学校に来るまでに通る橋は日本の協力で作られたものです。道路で日本の国旗を見ることもあります。
参加するのは難しくても、募金するだけで支援者の1人になれるかもしれません。
日本人なら誰でもボランティアするべきです。
短期留学なら時間も無く難しいですが、1度でも週末があれば参加できます。
3ヶ月、半年と長期留学する人の中には、何度も参加する人も多くいました。セブ島の現状を知ることで、何か自分にできることをしたくなる人が多いです。私自身、今後もボランティアを続けていきます。
日本ではできない体験ができて勉強になりますし、参加すれば必ず何か感じることがあるはずです。せっかくセブ島留学中で簡単に行けるのならぜひ参加しましょう。
大学生なら海外でのボランティアの経験は留学にプラスして、就活で有利になります。動機は不純かもしれませんが、偽善でも何でもよく、参加することが大切です。
セブ島留学中にボランティアしたいなら、学校から申し込めば簡単に参加できます。週末は旅行するのも楽しいですが、ボランティアも楽しいですし勉強になりますよ。
貧困地区に行けば、華やかなセブ島のイメージとはかけ離れた真実を見ることができます。貧困問題は簡単に解決できることではありませんが、一人ひとりが現状を知ることが大切です。
ぜひ本当のセブ島を知って、少しでも貧困問題が無くなるように協力しましょう。